東京ディズニーランドで2023年9月15日(金)から実施されているハロウィンパレード「スプーキー“Boo!”パレード」が連日大盛況です。
ディズニー・プレミアアクセス(DPA)を買いたいけどプラザ(シンデレラ城前)はすぐに売り切れてしまって買えない、という方も多いので、比較的購入しやすいモーリスのコテージ前の見え方や特徴について考察します。
ディズニー・プレミアアクセス(DPA)
スプーキー“Boo!”パレード(スプブ)のDPAは1人あたり2,500円です。
2023年10月現在では、ショー・パレードは2,500円、超人気アトラクションは2,000円、人気アトラクションは1,500円という価格設定です。
高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですが、私は安い=買う価値ありと思います。
時間を買う
DPAの一番のメリットは時間を買うことができることだと考えます。
9時から21時まで入園するとして、チケット代が9,900円だとすると、パークで過ごす時間を1時間あたり825円で買っていると言い換えることができます。
8時30分に開園してから15時40分のパレード開始まで7時間以上も待つ人が多数いるので、良い場所で見たければこのような人と競って場所取りする必要があります。
したがって、DPAによって7時間もの時間(825円×7時間で5,775円相当)を買うことができるので、この5,000円以上の価値ある時間を2,500円で買えるのは破格だと思います。
パレードだけでなく、アトラクションやレストラン、ステージショーも楽しみたいという方や、子連れで長時間待つことができない方には是非ともおすすめしたい仕組みです。
中止となった際のリスクがゼロ
パレード/ショー
以下の場合は、払い戻しをさせていただきます。
・対象の公演が中止または途中終了となった場合
・フロートが停止する演出が予定されているパレードにおいて、天候等の理由によりご購入されたエリアでフロートが停止する演出が行われなかった場合
【公式】【ディズニー・プレミアアクセス】指定した利用時間にアトラ…|東京ディズニーリゾート・アプリ|よくあるご質問|東京ディズニーリゾートより引用
パレードが悪天候や高気温などによってキャンセルとなったり、演出がカットされたりする場合がありますが、そのような場合、DPA購入費用は払い戻されます。
一方、7時間待った人は、当然ですが待った時間は返ってきません。
2,500円払うことで待たずに良い席で見ることができ、万一演出がカットされれば全額返金されるなんてとても良いと感じます!
強風の日や暑い日など、停止演出がキャンセルとなる可能性がある場合にDPAを買うという選択もアリだと思います。
ただし、パレードの内容変更が発表された時点で席が確保されなくなりますのでご注意ください。
DPAエリアに購入者以外が案内されることになります。
デメリット
場所が選べない(DPA共通)
ミッキーを見たい、ドナルドを見たい、という風に、特定のキャラクターやパフォーマーを目的にされる方も多いです。
しかしDPA鑑賞エリアが広く、早く購入した人から、1列目の端から順に番号が割り振られることとなりますので、鑑賞場所は購入するまで分かりません。
各フロートの停止位置は下記サイトで分かりやすく説明されていますので紹介します。
衣装チェンジなし(コテージ前特有)
キャラクターの衣装チェンジ(早着替え)の演出がプラザ前、すなわち1回目の停止で行われます。
当然、プラザの方が人気のため、枠が多いにもかかわらず先に売り切れとなる状況が続いています。
逆光となる(コテージ前特有)
スプブのDPAエリア(モーリスコテージ前)の逆光が如何にやばいかを教えてくれるミッキー pic.twitter.com/FhXcCEbCKP
— ココ (@d_stijela) 2023年9月19日
スプブDPAエリアC(モーリスコテージ前)のここがすごい!
— カアヤ@in未定 (@miley_0626) 2023年9月16日
ハチャメチャに逆光
本当に本当に逆光
目視すら眩しい(サングラスないと無理)
写真はシルエット
向かい側が車椅子エリアなのもあってキャングリだと1回もDPAエリア向かないキャラもいる pic.twitter.com/FPsElxkDhE
コテージ前の席からパレードを見る場合、真西を向くこととなり、西日をモロに受けます。
パレード開始が15時40分なので、コテージ前に到達するのが16時前後だとすると、9月下旬の16時は鋭い西日が突き刺さるということが分かります。
Google mapより
中心のピンがある位置がDPA鑑賞エリアで、モーリスのコテージ及びパレードコースは真左(西)にあります。
画像上が北を指します。
10月後半は逆光になるのか検証!
例年ですと10月31日のハロウィン当日やハロウィン期間最後の土日は非常に混雑します。
10月末となると、太陽の傾きも低くなるはずで、逆光の様子が変わってくるはずです。
2023年だと10月29日がハロウィン期間最後の日曜日ですので、この日を例にどれほど逆光の影響を受けるのか検証します。
太陽高度
下記サイトで太陽の位置や高さを計算することができます。
keisan.casio.jp
2023年10月29日の太陽高度を調べます。
地点はDPA鑑賞エリア(コテージ前)の東経139.879949度、北緯35.631277度として計算します。
16時時点で、太陽高度は8.68度、太陽方位は246.66度と出ました。
方位とは、北を0度、東を90度、南を180度、西を270度として0から360度の範囲で方角を示す方法で、246度は西南西(西と南西の間)を指します。
太陽高度は、地上から太陽を見上げるときの角度のことです。
日陰の距離
10月以降のスプブパレードの画像や動画を調べていると、コテージやその周囲の木、またフロートそのものによって太陽を遮ることができるシーンが見られます。
そこで、DPA鑑賞エリアがコテージの影に入るのではないか?という仮説を検証します。
コテージの高さは、一般的な平屋の高さ6メートルと仮定します。
高さ6メートルの直角三角形ができあがるので、一つの鋭角が8.68度である場合の底辺、すなわちコテージの日陰に入る範囲を計算します。
自力では計算できないので、またまたCASIOの計算サイトを利用します。
tanθはb/aで示され、これが0.15266428261762であると。
b(高さ)は6メートルと仮定しているので、
a=6メートル/0.15266428261762≒39.3(メートル)
したがって、コテージから39メートルの範囲が日陰に入るという計算となります。
地図に当てはめてみると、DPA鑑賞エリアの後方まですべてが日陰に入るということが分かります。
その他の日も検証
2023年10月のすべての日曜日における16時時点の日陰の長さについても計算してみます。
日付 | 太陽高度 | 日陰の長さ |
---|---|---|
10月1日 | 16.30度 | 20.5m |
10月8日 | 14.21度 | 23.7m |
10月15日 | 12.21度 | 27.7m |
10月22日 | 10.35度 | 32.9m |
10月29日 | 8.68度 | 39.3m |
冬至に近づくにつれて徐々に太陽高度が下がっていき、それに伴って日陰も長くなっていきます。
10月初旬にはDPA鑑賞エリアはほぼ陽が当たりますが、中旬には日陰となる範囲が増えていき、10月末には完全に日陰に入るという計算結果となりました。
検証結果
10月下旬にTDLに行ってきました。
ハッピーエントリーで入園してすぐにコテージ前のDPAを購入し、2列目の1桁台でした。
(クレジットカード決済で手こずらなければ1列目の60番台くらいだったはずです、、、)
逆光の様子はほぼ予想どおり、Cエリアの大半がコテージの日陰に入りました!
しかし、1桁台(Cエリアの右端)はコテージの影に入ることができず、日焼けするほどの日差しを浴びます(爆)
パレード開始5分前くらいにポジションについた時にはコテージの影に入っていたのですが、パレードが目の前に到達するまでに太陽の位置がズレてしまい、逆光になりました。
自席からエリア内を見渡した様子だと、1桁台は日向、10番以上は後方まで全域が日陰になっていました。
ただし、私が行った10月下旬の特定の日のケースであるため参考にとどめていただき、DPA購入は自己責任でお願いします!